ようこそ、中国上海!
海上会客厅

Home >> 新着 >> 上海

2019白玉蘭記念賞受賞者岡豊樹氏、「上海で仕事ができたのはこの上ない喜び」

2019年 9月 16日9:45 提供:東方網 編集者:王笑陽

各分野で中日交流を促進

 現在、岡氏は日中投資促進機構秘書長の職務も兼ねている。今年白玉蘭記念賞を授賞したことをきっかけに、岡氏は再び東方網の取材に応じた。そしてこの取材の中で、岡氏が本職以外に各分野でも、中日交流を積極的に促進してきたことが明らかになった。

 この十数年、岡氏はアジア金融協力協会(AFCA)、上海日本商工クラブ、日中投資促進機構(JCIPO)などの機構でも活躍している。

 上海日本商工クラブ全体の理事や、世界最大規模の日本人学校の運営委員会副委員長を務めた期間中、岡氏は中国の地方政府が主催する「希望工程」(学校建設寄付)に参加した。また、AFCAの産業金融委員会の副主任として、中国と各国の産業間連携、金融ノウハウの相互提供を目的に日々活動を行っている。上海市主催の陸家嘴フォーラムにも数度にわたって出席し、各国の金融企業や機関と交流を行った。

 2018年、中国人観光客向けの日本情報サイト「日本通」の交流会で講演する岡豊樹氏

 以上の金融、企業、教育のほかに、現在岡氏が注目しているのは医療分野だ。

 中国でも急速に少子化、高齢化が進んでいる。「日本は中国より30年早く超高齢化社会が訪れており、医療保険や介護保険など社会保障制度の充実、医療技術の高度化、健康寿命延長への様々な取組みが進められています。それらの事例を中国各地に導入できないかと思います」と岡氏は語る。そしてこの観点から、南開大学、中国人民大学、大連外国語大学などで講義したり、中国人民銀行や上海証券業協会向けのセミナーで講演を行ったりしている。

 また、岡氏によると、医療分野で現在一番注目を浴びているのは成人病、中でも癌予防や治療である。日本でも2人に1が癌を発症する時代になったが、予防医療、早期発見、早期治療により、健康な身体を取り戻すことが可能な時代にもなった。こういう医療体系を中国にも紹介したいと、岡氏は述べた。

 今年はちょうど「中日青少年交流推進年」にあたる。岡氏は「大学での啓蒙活動、セミナーや講演活動を通じて、お互いの国を理解できる次世代人材の育成に力を注ぎたいと思います」と、中日両国の青少年交流も進めたいという意欲を表した。

(編集:W)